
京都大原野筍農園
発送の時期 例年4月上旬から
京都大原野筍農園は、京都の八百屋「京都やおよし」の自社竹林です。
筍山は、大原野の伊勢講が管理してきた山です。講で山を分け合い、それぞれが手入れを続けてきた、由緒ある竹やぶです。
伊勢講(いせこう)とは
お伊勢参りのための、村の集まりです。講の仲間で旅費を積み立て、くじで選ばれた人が代表として伊勢神宮へお参りしました。室町時代に始まり、江戸時代にはほとんどの村にあったといわれます。講で持つ山や田(伊勢山・伊勢講田)の収入を、お参りの費用にあてる講もありました。
参考:日本大百科全書(コトバンク)

- 創業のころから
京都やおよしは創業のころから、大原野の朝掘り筍を、村上さんから仕入れてきました。
- 2012年
京都やおよしの代表・吉田が、村上さんの竹やぶで筍掘りを教わり始めました。
- 2020年 9月
村上さんや、筍山を守ってきた人たちの高齢化もあり、伊勢講の山の一角を任せたいと頼まれて、引き受けました。村上さんの竹やぶとは別の区画です。自社の竹林として、京都大原野筍農園のはじまりです。
- 2021年 冬
はじめての冬の手入れ。師匠の村上さんに教わりながら、古い竹や弱い竹の間引き、枝落とし、片付けをして、急な入り口からユンボを入れて土入れをしました。
- 2022年
隣り合うもう一区画も引き受け、いまは約7反の竹やぶを手入れしています。
大原野の筍Oharano Takenoko
大原野の筍は、京都の筍の中でも最上といわれます。その理由を、土地と歴史、育て方、土から見ていきます。
西山のふもと、大原野
大原野は京都市西京区、京都盆地の西のはしにある里です。西山(小塩山)のふもとに、竹林と田畑が広がります。784年、都が長岡京へ移った時に、奈良の春日大社の神さまを迎えてひらかれたのが大原野神社。古い歴史をもつ土地です。
京都の筍は、この大原野から向日市、長岡京市、大山崎町へと続く西山のすそ野で育てられてきました。中でも大原野・大枝沓掛・塚原は、最上の産地として知られています。
1200年前に伝わった孟宗竹
京都の筍は、孟宗竹(もうそうちく)の筍です。約1200年前の弘仁年間に、長岡の海印寺寂照院をひらいた道雄上人が、唐から持ち帰ったと伝えられています。えぐみが少なく、肉厚でやわらかい京たけのこは、「京の伝統野菜」のひとつです。
竹やぶは「たけのこ畑」
京都の竹やぶは、ただの林ではありません。親竹の先を止め、冬には竹やぶ一面にワラを敷きつめて、その上に土を入れる。毎年くり返すこの手入れを京都式軟化栽培法と呼びます。こうして竹やぶは、ふかふかの「たけのこ畑」になります。土入れは、冬のいちばんの重労働です。
テンコという土
西山の竹林の土は、酸性の粘土質で、水はけと日当たりのよい土です。大原野では、この粘土の層を「テンコ」「白テンコ」と呼びます。
テンコと細かい砂の土を、筍の育ちに合わせて混ぜ、竹やぶにまんべんなく入れる。そうすることで、アクが少なく、質のよい筍が育ちます。石がないのも、大原野の土の特徴です。


白子筍(しらこ)
筍は、日に当たるとえぐみが出てきます。だから京都では、頭が地面に出る前の、まだ土の中にある筍を掘ります。
こうして掘った筍は皮が白く、白子筍と呼ばれます。えぐみが少なくやわらかで、刺身でいただけるほどです。


旬は、春のひと月ほど
京たけのこが出回るのは、3月下旬から5月上旬。自社竹林では、大原野の桜が咲く頃から、例年4月上旬から5月初旬に掘ります。雨や気温しだいで、出てくる時期は毎年ちがいます。
参考:京都府「京たけのこ」、長岡京市「たけのこの四季」、JAグループ「京たけのこ」
筍を掘る人The Grower
筍は、京都やおよしの代表・吉田が担当しています。2012年から村上さんの竹やぶで筍掘りを教わり、2020年9月からは自社の竹やぶを手入れしています。
冬の手入れは、急な斜面で切った竹や枝を何度も運び下ろす、体力勝負の仕事です。春は、毎朝竹やぶに入り、筍を探して掘ります。

朝掘りのしかたHow We Dig
京都の筍掘りには、細長い刃の「ホリ」を使います。竹の地下茎を、この地域ではブチと呼びます。土の中にはブチが張りめぐらされていて、筍はそのブチから生えています。

1割れ目を探す
土が十文字に割れた、
ごく小さな 割れ目を探します。 筍が地面に出る 寸前の しるしです。 
2土をよける
割れ目の周りの土を
よけると、 筍の頭が 見えてきます。 頭が地面から 出てしまうと、 白子筍とは 呼べません。 
3境目を探す
ホリで
周りの土をよけて、 筍とブチの 境目を 探します。 
4一差しで
掘り上げる 境目に
ホリを差し込み、 てこのようにして 一差しで 掘り上げます。
筍は、ブチの上の節から順に出てきます。下の節から出る筍ほど、上のブチがからんで深くなり、掘るのがむずかしくなります。からんだ上のほうのブチは、ブチ切りで断ち切って掘ります。
竹やぶの一年A Year in the Grove
大原野の筍の季節は、4月上旬から5月初旬。筍が終わると、すぐにるり渓の田んぼで田植えが始まります。秋に取れたワラは、冬に竹やぶへ。筍の竹やぶと田んぼは、一年をかけてつながっています。
- 4月から5月
朝掘り
4月上旬から
5月初旬まで、 毎朝 掘ります。 - 5月
田植え
筍が終わると、
るり渓の 田んぼで 田植え。 - 春から初夏
親竹を育てる
来年の筍のために、
残す竹を 選んで 育てます。 - 夏
草を刈る
除草剤を使わず、
竹やぶの まわりの 草を刈ります。 - 秋
稲刈り
田んぼで
稲を刈り、 ワラが取れます。 - 冬
竹やぶを整える
古い竹や
弱い竹の間引き、 枝落とし。 切った竹は 土入れの 土止めに。 - 冬
ワラと土を入れる
田んぼのワラを
肥料と一緒に 竹やぶへまき、 その上に 土を入れます。




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京都大原野筍農園の筍は、京都やおよしのオンラインショップでお届けしています。筍が出てくる時期は毎年ちがうため、ご予約の受付開始や発送開始は、京都やおよしのメルマガでお知らせします。